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「あぁ、うん、た、田邊?」
「田中だって! 何回言えばわかるの!? ちなみに田邊はお前の三つ右の家のおじいちゃんな!」
…何回も言うが蒼と僕は親友だからな。
「もう覚えたよ、田村。」
「…もういいです……ちなみに田村は実は中学時代に僕が目をつけてたクールなおにゃのこな…」
げんなりモードだったはずの蒼は少し活き活きしだした。
あれ、僕達、親友じゃなかったっけ? 涙が止まらなかった。
さて、今は登校中。 当然、僕達以外の御崎高校の生徒も登校中な訳だ。 ふと右を向くと、三年の女子集団が僕達を指差して話していた。
彼女達は多分、僕の話をしているんじゃない。 今、横で相変わらずイケメンフェイスを振り撒いている、蒼の話だろう。
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