プロローグ

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「ま、待ってよ、どうして・・・」 一人の少年の前には大柄な男が一人 緑色の前髪を後ろに掻揚げ、鋭くしかしどこか笑みを残したまなざしを向けている 手には銀の閃光を放つ、一振りの剣 柄の部分には緑色の宝石で装飾されている 「頑張るから、僕、頑張るから」 尻餅をつきながらも少年は必死に訴えかける、僕はまだ死にたくないと しかし、そんな少年の願いもむなしく、大柄の男は刃を少年の首にあてがう。もう話すなと、諦めろと諭すように 「そんな、とうさ・・・」 少年の言葉が途切れるとあたりに鮮血が飛び交った 銀の刃を緋色に染めて・・・
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