序章

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「暇だ」 「暇だね」 空は快晴。 暑すぎる太陽の眼差しを一切遮り、ブラインドを降ろした薄暗い部屋。 男若干二名―。 「暑い」 「暑いね」 机の上には綺麗さっぱり何も無い。 「世界は平和なんだね」 どこか平和を有り難く思っていない声―。 「あほか。世界が平和じゃなくて、日本が平和なだけだ」
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