十六夜の舞

葵大夫登場！

『たいがいにしろよ💢くそオヤジ！！』

『外出なんぞ、許さん！！』

『許さなくても、結構です～。子供じゃあるまいし、一人でも平気だし～。』

『欲しい物が、あるなら商人を呼べばよかろ～！！！』

『商人呼べって！！ウチの使用人だろ～が！！』

一応、言っておきます
我が家は、商家です。

今、 貴陽じゃ
ある事件で、年頃の娘を持つ親は心配で仕方ないようだ。

それはね、年頃の見目のよい娘らが行方不明になっているからだよ。

組織的犯罪のようで、娘らの行方は全くわからないらしい。

で！心配で仕方ない親の一人が、彩雲国での私の父親……。
彩雲国でも、いちにを争う大商家の藤家の当主でもあるが

彩雲国でも、いちにを争う親バカ過保護じじぃだ。

彩雲国物語キャスト達とお知り合い！！
私の目的のダントツ一番の邪魔者に違いない。

そんなこんなで、今日も親子ゲンカ勃発中なわけよ。

そんなさなか、侍女が言った。

『当主様、葵大夫様がお越しです。』

ケンカ中に、客人が来た事でくそじじぃに逃げられた！

今日こそは、打倒親バカくそじじぃ～に外出禁止を解除させるべき日になる予定だったのに！

こんな時に、訪問してきた客人にも腹が立つ！大夫って、役人だよな～。

確か、葵大夫って言ってたな…………

（ん？今、葵大夫って……
もしかして、嫌々もしかしなくても…
万年ブリザート？を纏い 青い血が流れ キョンシーに間違われちゃう…御史台長官じゃないか!?）

これは、何が何でも逢わねば!!

さぁ～、まずは葵皇毅 御史台長官だ！

これを、見逃したら私の目的は果たされなくなるに決まってる。

転生してから、１７年！

ことごとく、失敗に終わった！脱走も、報われる日がやって来たのだ！