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キーンコーン…
「あっ。やばい、遅刻しちゃう~」
私のクラスはたしかAーⅡだったよね…
教室は~…前から2番目ね♪
私はダッシュで教室に駆け込んだ。
ふぅ。何とかセーフだ。
教室内は話し声や笑い声で溢れかえっていた。
もしかして私の王子様がいたりして~っているわけない…っていたぁ!!
6列目の一番後ろで席も隣同士だし♪ラッキー♪早速話しかけてみよ~っと♪
「あっあのぉ…」
ガラガラガラ
むなしくも私の声は担任がドアを開ける音でかき消されてしまった。
「はい。みなさんおはようございます。今年このクラスの担任となった…」
先生の話なんかどうでもいいのよ。私は王子様と話したいの!
「では自己紹介を順番にしてもらいたいと思います」
えっ。なんですってぇ!チャーンス!この自己紹介で名前を聞き出して一気に急接近だ。
「出席番号1番の○○です。趣味は…」
他の人の自己紹介なんて興味ない…早く私の王子様の番になってよ~
そして数名の自己紹介が終わった頃
がたっ
隣にいた王子様が席から立った。ついに彼の自己紹介の番だ。
「え~っと。出席番号6番。薔薇執事(しつみ しゅうじ)といいます。誕生日は8月3日。身長は174㎝です。これから一年間よろしくお願いいたします」
自己紹介までかっこいい。名前執事っていうんだ。
ついに私の自己紹介の番だ。ちょっとでも興味持ってもらわなきゃね♪
「出席番号16番の桜川沙織でっす♪私の性格は、あわてん坊で元気な女の子です♪誕生日は9月27日で身長はチビなので、148㎝ですが、この一年間一緒に頑張っていっちゃいましょ~」
よしっ決まった。これで印象は強いはずだ。
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