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うん、明さん力強いからなかなか苦しかった。まあ言わないけど。若干背骨痛いです。 まだ鼻啜ってる明さんに濡れタオルを渡してまた席につく。 「ダーリンったらね?」 そして明さんは話し始めた。 「あたしが話してたのに、それ遮って別な奴の話しだしたのよ?」 「別な奴の話?」 「そう、昨日の午後から元気無いって。だから今日は飲みに連れてってみるって…あたしに言うのよ?!ダーリン好きなあたしによ?!そいつと二人で飲むのって聞いたらそうだって!ひどくないひどいわよダーリンの馬鹿ああああああああああっっ!!」 どうやら好きな人が自分を置いて別な人と出掛けたことを怒ってるらしい。 しかもその人を心配してる上に二人きりで会う、とくれば明さんからしたら黙ってられないだろう。 あ、ちなみに明さんとダーリンさんですが、付き合ってません。 明さんの長い片想いだそうで。 「うぅ…ダーリンの馬鹿…」 「………」 だからって、片想いなら文句言う筋合い無い、とも思わない。 付き合ってはいないけど、高校からの友人だというんだから、文句のひとつやふたつ言うくらいいいじゃないかと思う。 …まあ贔屓目入ってるかもしれないけど。          でも、こんなふうに泣いていてほしくないなあ。 「明さん、」 「っ、なに?」 「明さんはダーリンさんが好きなんだよね?」 「もちろん…っ、」 「ダーリンさんって、心配してる仲間を放っておくような人?」 「違うわ。あの人は人情深い人だもの、絶対放っておいたりしない」 「じゃあ今回飲みに連れて行ったのはその人らしくない?」 「…いいえ」 俺の言いたいことがわかったんだろう、明さんは口を曲げて拗ねたように俯いている。 そんな人じゃない。 落ち込んでる、 泣いている、 何かあったらしい仲間を知らんふりしてられない。 「ほんと明さんの言う通りだね」 「え?」 「いつも言ってるじゃん。これ以上ないってくらい最高の男だって。俺もそう思うよ」 「…森ちゃん…」 「まあ明さんへの配慮が全然足りないけど」 「っ、森ぢゃああああんっっ!!」 「どわあっ?!」 本日二度目のダイブは倒れました。頭いてえ…
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