一般ﾋﾟｰﾎﾟｰ腐男子

３

えー、なんか理不尽な物言いでしたがお三方は当然の如くついて来ました。

いやいいんだけどね？

俺が言い出したんだしね？

けどもうちょっと…ねえ？

｢ちょっとまだ着かないの？｣

｢お腹空いた｣

｢これで下手なもの出したら承知しないからね？｣

｢…了解｣

…まあいいけどね！

で、なんやかんな言われながらも着きました我が家。や、家じゃないけど。

つかやっと着いたよすげえ長く感じたし…

｢早く入ってよ｣

｢そうだよ後つかえてるんだから｣

｢ボケッとするな｣

だ・か・らああああ…！

｢お、お邪魔します｣

ああ恵くん！

君くらいだよそんな礼節わきまえた人間は！

｢｢｢はやく｣｣｣

｢わかりました！｣

はあ。あ、幸せ逃げちゃう。

…いまさらか。

｢さって、んじゃ早速作りますか｣

｢は、はい！｣

｢さき恵くん作る？二人同じ場所で火使うの危ないし｣

｢そんな、先輩お先どうぞ｣

｢そうだよ僕らのは？！｣

｢それ目当てに来たんだからな！｣

｢こっちだって暇じゃないんだぞ？！｣

｢あーハイハイ、とりあえずこれどうぞ｣

｢｢｢…なにこれ｣｣｣

うるさ…お喋りな三人に渡したのは床やテレビの脇に置いておいた漫画・小説・iPod。

ちなみに、どれもビーエルでっす！iPodにはドラマCDのやつが入ってます！

…や、暇潰しに…ないか。

｢すんません冗談です…｣

いまトランプとかそこら辺持って来ます。

…って言おうとしたんだけどね？

皆様もう聞いてないよ。もう漫画と小説はガン見してるしiPodはわざわざ雑音入らないよう両手使って耳押さえてるよ？すげえ集中力。

あ、そこいいよね？！俺主人公と相手役のチャラ男の掛け合い好きだよ！

お、顔真っ赤！さてはお風呂プレイに差し掛かりましたな？！

ややや倒れた！！悶えてるんですね悶え苦しんでるんですねわかります！

どうやらお気に召してくださったようですさすが！腐男子のロマンは共通思想なんだな？！

ってちげえだろ。落ち着け俺。

｢あの…｣

おお恵くん放ってたやべえやべえ。

｢ごめんごめん。とりま三人は大丈夫だから、恵くんどぞ｣

｢えっと…じゃあ、お借りします｣

｢うん｣

さあ、始めますか。