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恵くんに一言いって共有スペースに戻る。
たしかこれの続きは~…
「ってiPodはそのまま次行ってもらえりゃ聞けますよ」
「そうなの?」
「漫画はここに全巻揃えてあるんで」
「あ、ほんとだ」
「小説…は部屋か。ちょっと待っててください?」
「うん」
如月はまだ寝てるかな?
本当に寝てる時を考え静かにドアを開く。
しかし居ると思ったベッドはもぬけの殻だった。
朝自分が畳んだままのシーツを見て一応部屋を見渡す。
けれどそこにあの白に近い灰色の頭は無く、机にはパソコンとDVD、棚には所狭しと本やフィギュアが飾られ、壁には付録のポスターが貼られていた。
………
…つか、めっちゃいまさらなんだけどさ、
この部屋すげえオタク臭くない?
………
うわあああああああああああああああああああああっっ俺やっちゃったやっちまったよおおお!!
え、こんな部屋で如月寝せようとしてたの?!つうか一般の方々が見たら明らか引くよね?!誰が見ても引くよねこの部屋?!
しかもイケメン二人組が描かれたポスター貼ってるのは俺っていう!男が男の貼ってるとかいう時点でちょっとあれだよね?!まだ歌手とかバンドのグループならいいけどこれ絡み絵だし!!
俺の馬鹿ああああああああああああああああああああああああああああっっ!!
…はっ!
もしや…藤井の部屋で寝てる、とか?
ほら藤井すごい顔してたし。何言ってんだって驚いてたし。
そっかきっと俺の部屋じゃ寝れないだろって自分の部屋貸したんだなナイスアシストおおお!!
さすが親友!きっと如月これ見たら俺のこと見限っちゃうようん!
…なんか言ってて凹んできた…
「ちょっとまだあ?」
「あ、サーセン。いま持ってきやーす」
まあ、確認は後にするか。
とりあえず小説を全シリーズ持って部屋を出た。
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