8129人が本棚に入れています
本棚に追加
/1308ページ
覚束ない足取りで部屋を出ればホットケーキのほのかな甘味が鼻をついた。
うう…痛い。
何故だ、一回治まったのに筋肉痛。
脚どころか胸とか身体の節々が痛いのは何故だ。
まあ胸は…うん、さっきのが効いてますが。
うーんなんか頭まで痛くなってきたような…
「で?」
「なに…?」
「大丈夫か?」
ソファに座らせられ落ち着いてきた俺、を二人が囲み見つめてくる。
「あー、ごめん心配かけて。俺きょう筋肉痛ひどくて…」
だから平気、と笑えば如月はほっと息をついた。
けれど藤井さんはこちらを凝視したまま離しません。こいつ、疑ってやがる!
「ほんと大丈夫だからさ!ほら、せっかく藤井温めてくれたのに冷めちゃうよ」
「………」
「あ、これ藤井が作ったの?」
「ああそれは俺。ホットケーキとかパンなら作れるからさ」
「え、パン?」
「うんパン。つっても菓子パンオンリーだけど。あ、けど藤井が中身作ってくれんならカレーパンとかもいけんじゃね?ようは揚げパンと一緒だろ?」
「…食欲はあんだな」
「そりゃそうだろ昼食ってないし。腹減ったー」
ほら食べよ食べよと席に促す。
まだ藤井が何か言いたそうにしてたけど本気で大丈夫だし。まったくオカンは…
「い…ったいよ!そこひね…いていていててててえっ!!」
「筋肉痛なら筋伸ばせばいい」
「棒読みだろ!やめっ、それ絶対いじめってええええっっ!!」
「藤井、それ以上はやめとけば?」
「だそうだ良かったな」
「くっそー…如月あんがと。つか如月が言ったらやめるって、まさか藤井、如月に…ダダダすみませんごめんなさいもう言わないからあいーっっ!!」
関節決まってるよ?あれ心配してくれてたんじゃないの?
まあ散々な目にあいつつ晩飯になった昼飯を食べた。
あ、ホットケーキも食ったけど藤井もいたんでちょっと別なものも作りました!
如月提案!たこ焼き!
…でなく、まあたこ焼き器使ったけど、ホットケーキミックスを流し色々具ぶちこんで食べました。
フルーツとかチョコも入れたけど、飯だからってことで野菜も入れたよ!
トマトは普通に合ったし、キュウリも結構いけたよ?!
ただタコとかイカは無理だった…
いや飲み込んだけど、甘辛くしたしホットケーキミックスにも合うかなと思ったら駄目だった。なかなか吐き気催すわ、うん。
最初のコメントを投稿しよう!