とある三人の内心事情

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如月が戻ってきて俺は代わろうと立ち上がった。 あいつの手を振りほどいて。 …そんな顔すんな。 泣きそうな、寂しそうなそんな顔、してんじゃねえよ。 無言の視線を無視して部屋を出た。 馬鹿が名前を呼んだような気がしたけれど、ドアを閉めた途端、静寂に包まれる。 腕が熱い。 ため息をついて先ほどまで握られていた箇所を自分の手で握りしめた。 あいつの熱が移ったか。 感触が、離れない。 …馬鹿か俺は。 あの変態じゃあるまいし。 ため息をつきテーブルに乗ったままの鍋を見る。 とりあえず食うか。 そう思いソファに手を置いたところで聞き慣れた音が聞こえた。 ドアの鍵が開く音。 高く長い電子音。 「グッモーニーン!!愛しのダーリンがやってきたでー?!」 勘違いした場違いなキチガイが部屋に入ってきた。
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