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………
「ん…」
行って来る、と返せば言わせた筈の変態が腹立たしげにこちらを見ていた。
何苛立ってんだ仕向けたくせに、馬鹿じゃねえの。
如月からも手を振られ俺は部屋を後にした。
………
『いってらっしゃい』
そう言う前、
あいつの目は、
寂しいと言ってるような気がした。
「…はっ、」
考え過ぎか。
つうか何考えてんだ俺。
マジきめえ。
「………」
昼は様子見に帰ってくるか。
そう決めて俺は食っていなかった鍋を持ってキッチンへ向かった。
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