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いま朝の何時かとか気にせず俺は思いきりドアを開けた。 共用スペースで机の上を拭いていた親友を見つけ駆け寄る。 「藤井藤井藤井いいいいいいいいいいいいいいいいっっ!!」 「っ、」 バシンとハリセンで叩いたような音がしました。 いや藤井に頭叩かれた音ですが。 「痛い…」 「うるせえ」 「ひどい…」 「…もう平気か?」 平気? 「何が?」 「………」 あ、藤井が変な顔してる。 や、変なものを見てる目をしてる。 って俺か。 …って待てこらあ! 「なんだよなんでそんな目すんだよ!俺変顔作ってないだろ?!」 「…叫ぶ元気があんなら大丈夫だな」 「だからなにが?!」 「昨日のこと覚えてるか?」 昨日? 昨日って、え?昨日だよな? え、なに?俺からかわれてる?もしくは痴呆疑われてる? 「覚えてるよ何言ってんの?」 「何があったか言ってみろ」 まさかの痴呆疑惑だったようです。俺そんなボケてないぞ!! 「藤井ひどいよ…」 「昨日この部屋に来たヤツ覚えてるか?」 聞いてないし… えーっと、 「部屋に来たのは、如月が朝来ただろー?で、恵くん、市井隊長、二ノ宮隊長、三橋隊長、でー…あと居た?」 「誰だその隊長って」 「ああ藤井居なかったもんね。親衛隊の隊長。あ!そういや貸してた本とか全部無くなってんだけど持ってったのかな?!今日聞かないと!」 「………」 ため息つかれました。え、なんで? 「つか何がしたいのさ。まさかほんとに痴呆検査?」 「あ?ちげえよ、おまえ昨日風邪引いて寝てたんだよ」 ……… 「は?!」 どうやら今日は日曜でなく月曜だったようです。あちゃばー…
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