一般ﾋﾟｰﾎﾟｰ腐男子

４

まあ…なんか色々やらかした感が否めないんだが…とりあえず無かったことにしよう！うん！

…無理か。

ちなみに前ページ以上の説明は受けてない。

藤井がそれ以上教えてくれなかったんだ。

言うことが何も無い、というより、何か隠してるように見えるけど…

…けどまあ、これ以上何かやらかしてるとしたらあれだし、気にしない！うん！

…あ、そういや昨日って…

｢なあ藤井、｣

｢ん？｣

｢昨日俺の携帯鳴ってなかった？女の声で｣

｢ああ？なんだそりゃ｣

｢姉ちゃんからの着信音｣

『電話だぞ？はやくせんか馬鹿もん！！』

｢こんな感じのー…って来た！｣

慌てて通話ボタンを押すと朝早くからハイテンションな声が耳を貫いた。

『おっはよー森！！朝起きたら裸になってたとか隣に誰か寝てたとかそんな嬉し恥ずかしハッピーアクシデントは無かった？！それとも藤くんのラブコールで起きた？！なにそれちょっと萌える。通ったテノール声も良いけどガサガサの低音ボイスとかたぎる』

｢…朝からうるさいよ。あと後半の声は同感｣

『なによどうせあんたも叫んだクチでしょ？』

藤井のおまえもだろ、というツッコミが姉ちゃんの声と重なりました。

なんだよ二人して！！その通りだよ！

『で？どうなの？』

｢何が？ああ起きたらってやつ？明さんが巨大テディベア置いてってた｣

デカイやつってあるじゃん、ちっちゃい子の等身大の。

けどあれ俺とほぼ一緒だったよ明らか規格外だよ着ぐるみにしていいくらいだよ？

如月ならきっと等身大だよ！ちんまいの？が二人並んで…うわかっわいいなそれ！

『あー聞いた聞いた。飛田さんに取ってもらったって』

｢そうなんだ？！…え、てか取ってもらった？｣

『クレーンゲーム』

｢…いや無いだろ｣

そんな規格外クレーンあってたまるか。

『明ちゃんがそう言ったんだもん！！』

｢あーハイハイ｣

『うわムカつくその言い方。藤くんに代わって』

｢は？なんで？｣

『藤くんにあんたのあることないこと吹き…』

｢すみませんごめんなさい。もうしないからやめて｣

『あるいはどこ触れば感じる…』

｢何言ってんだあんたああああああああっっ！！つかほんとにそれを知ってんのかよ？！｣

『当たり前じゃない！！』

なにそれこわい。