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黒髪を少しずらし肌に触れる。 つか如月肌綺麗だな~ 思わず化粧乗り考えちゃう自分が悲しい。 …ってあれ?熱高くなって… 「っ、にやってんだてめえ!!」 叫んで俺の手を叩き落とす速水。大丈夫か?と如月を振り返りぴしりと固まった。 如月が顔真っ赤にしてたから。 ……… つかえ?!なに?!俺オデコ触っただけだよね?!もしかしてボディタッチ慣れてないとか?!何それ可愛いっていやいや速水には普通じゃん。 …てことは… 「てめえ…琉に何した?!」 やっぱそうなりますよねー? 俺他にも何かしたの?! つか速水首絞まってる!!ロープロープううう! 如月がなんでもないと否定しながら速水を引き剥がしてくれました。 助かったよマジで。 つか藤井助けてくれたらいいのにー…うんなんかすごい睨んでるこあい。 如月に視線を戻すとまだ少し頬を染めたままだった。顔を背けられ気まずそうに首の裏をかいている。 「ほんとごめんな?ちゃんとお礼するから」 「いいよそんな…」 「それじゃ俺の方がすまないの!何がいい?あ、出来れば金銭のあまりかからない方でお願いします」 「なんだそれ」 はは、と素の表情で笑う如月はもうもとに戻っていた。 良かった。 速水とも仲直りしたみたいだし、なによりこんな笑顔になれるんだから… ホッと息をついてるとまた速水がじっと睨んでるのに気づいた。 ちょっと、俺速水ともそうじゃないけど如月とも違うからね? 嫉妬いいけどやりすぎは引いちゃうぞ? 「つってもなあ…藤井は?」 「藤井はぷ…」 「お菓子頼んだ」 遮られたよなんだよープリンって言うくらいいいだろー? 如月は藤井の言葉を復唱すると、ポツリと、まるで独り言のように呟いた。 「…アイス、とか」 「アイス?」 こんな寒いのに? まあ俺だけだけど寒がってんの。 「いいよー?何アイスがいい?」 笑いかければ上目遣いでこちらを見る如月。言いづらそうに視線を落とし、バニラ…というか細い声が耳に届く。 「オッケー。牛乳たっぷりでいい?」 ガバッと顔を上げた如月は目を丸くしていた。 驚いた表情を浮かべつつ頷くのを見て俺は笑った。 よし、如月はバニラアイスな! 「なにそれ買うの?」 そして若干忘れてた人物が横からしゃしゃり出てきた。
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