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突然開いたドアに背を向けていた全員がギョッと振り返る。
そして中から出て来た俺を見てまたなんで?と別な驚きを顔に浮かべた。
ヤバイヤバイ後ろにUターン…は無理だ。
こうなったら…
「せえれーつ!!」
体育教師ばりに声を張り上げ全員を見据える。
何が起きるのかと訝しみながらこちらを伺う隊員達。
視線が集まってるのを確認して俺は大袈裟なほどの身振りで後ろを示した。
「会長様のお通りだ!全員素早く壁に寄り、道を開けろお!」
その声は隊を指揮する隊長さながら。
全員慌てふためきながら素直に壁へ張りついた。
そうして開いた道を通り俺はまんまと生徒会室を後にした。
つかみんな素直過ぎる。なんかごめんなさい。
罪悪感を感じつつ堂々真ん中を通る俺に会長が叫んだ。
「待て!」
「待ちませんさようなら!!」
振り返る余裕も無いほど全力で走る。
はるか彼方になりつつある後方から、何してると会長の怒号が響いた。
「早く奴を追え!」
逃がしたらただじゃおかんぞと身も凍るような発言をして親衛隊の背中を叩く。
また追いかけられんのかよおおおおおおおおおおおおっっ!!
俺と親衛隊の追いかけっこが始まった。
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