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不意討ちを食らった俺は頭を押さえた。
やっべ耳鳴りすーげえ。
他も、速水以外はみんな同じようにしてる。痛いよねうん。てか速水はなんで平気なの?
「大丈夫みんな?」
おおっと自分の声もよくわかんないぞ?耳の裏側から響いてるみたいな。
けどみんなには伝わったのか恵くんは苦笑いを浮かべながら頷いた。藤井と如月は顔歪めて横に首振ってる。だよな。
「こんにちは」
いつの間に来たんだろう?
気づけば副会長の潮原誠が如月のそばに立っていた。
あ、やっと耳戻ってきた。
如月を見るとあからさまに嫌悪感を滲ませた顔をしてた。如月って素直だよね。
「今朝はどうも。保健室に運んでくれたそうで。お礼に一緒にどうです?」
「結構だ…です。飯もうありますんで」
如月変な日本語になってるよ?
まあ敬語キャラを目指すなら頑張らないとね!
「「あー怜二だー」」
「ちっす横峯ツインズ」
「それやめなよねー」
「そうそう、だいたい僕ら先輩だよ?」
「ごめんなさい許してよ」
「「頭撫でるなよ!」」
速水って結構慇懃無礼?あ、可愛がってるのか、その気持ちはわかるぞ!
「「でー、この子?」」
双子が如月を見る。が、如月はまったく見ようとしない。思いっきりシカトして親子丼食ってる。
あ、俺も腹減った。
「趣味悪くなったなおまえ」
声のした方を見ると会長が副会長の背後に立っていた。
如月を見て、その後隣から睨んでる速水弟の方を見た。
気づいてなかったのか、へえと目を開いて笑ってる。
「珍しい顔がいるな、親衛隊と遊んでなくていいのか?」
「あっちより琉の方がいいからね。会長様は男四人で昼食ですか?大変だ誠さんも横峯ツインズも、こんな奴と四六時中顔合わせないとなんだから」
「ああ?」
「たしかにな」
「おい誠」
「「ほんとにねー」」
「おまえら殺すぞ」
仲良いな生徒会。お、椎茸うめえ。煮物腕上げたなオカンてば。
………
ってちげえええええっっ!!
皆さんすみません!いま俺普通に過ごしちゃったよ何してんの俺馬鹿あああああっっ!!
王道イベ!食堂イベントきたこれええええええええっっ!!
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