18/45
前へ
/1308ページ
次へ
危ない危ない普通にスルーしてたどうすんの俺?腐男子失格よ? うーんなんか今日は調子悪い。腐的なセンサーが。 いやしかし!まだ巻き返せるよ俺!!大丈夫だ俺!! ほら、成せば成るって言うじゃない?!あれ使い方違う? まあとにかくこれから挽回してみせる!! みんな見てて! 今日もイケメンな方々は相変わらずイケメンです。 流れる髪。 溢れるオーラ。 気品ないし華やかさを感じる身のこなし。 どれをとっても一級品な方々が一見地味でオタクな転校生を囲み誰が彼を物にするか争うその様はまさしく萌の楽園やー… …うんやっぱ駄目だ。今日はなんかノらない。 なんだろーなー 目の前にパラダイスがあるのに… なんでだろ? 何か、こう…スッキリしないというか。 「如月くんはここで食べるんですか?」 「そうですよだからあっち行ってください鬱陶しい」 「生意気ー」 「あいつみたいだねー」 「「懐かない猫みたいな」」 「誰が猫だ誰が」 「…おまえ、」 「ハイハイ会長様はどうぞ専用席へ。こちらは一般席になっております」 「てめえは黙ってろ」 「うるせえよ琉に近寄んな」 「なあ兄弟喧嘩は余所でやってくんない?ひと挟まないでさ」 「そうですねそれがいいです。あ、君。若狭くんだったかな?」 「え…あ、はい!」 「椅子をひとつもらえる?」 「はいかしこまりました。…どうぞ」 「ありがとう」 「…なんでここに座んの?」 「君がここで食べるというので」 「あんたは向こうだろ」 「「僕達もー!」」 「来るな!」 「怜二退いてー」 「そうそう僕達の席あけてよ」 「やだ。琉の隣は俺」 「退け」 「…へ?」 傍観してた俺の横には、鋭い視線をぶつけてくる俺様生徒会長がいました。
/1308ページ

最初のコメントを投稿しよう!

8130人が本棚に入れています
本棚に追加