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よく見ると生徒会と速水弟の親衛隊、あと間宮と内山の親衛隊の隊長達がずらりと並んでいた。 あらあら皆様お揃いで。 これからみんなでお茶会ですか? …なんて雰囲気ではもちろんなく。 可愛らしい顔を醜く歪め俺達の方へ呪い殺そうとするような強い瞳を向けている。 殺気なんてもの俺にはわからないけど空気が重いということだけはわかる。 肌が過敏になって毛が少したってるような錯覚を起こした。 「なに、何か用?」 すっかり敬語を無くした如月。おそらく素だろう、鬘や眼鏡こそ外してないが苛立ってる様子を隠すこともなく口を開いた。 勇ましいなー、なんて若干現実逃避しながら黙って様子を伺う。 もちろん親衛隊がそんな態度に黙ってるわけなく、如月の言葉を聞いた彼らは思い切り罵声を浴びせてきた。 「なにこいつ」 「偉そうに」 「皆様に気に入られてるからって調子に乗るな!」 「そもそも気に入ってないし!」 「おまえみたいなオタクこの学校には不釣り合いなんだよ」 「珍しいからって話し掛けてやってるのを、勘違いしないでよね?!」 「身の程を知れっていうんだ!」 …ちょっとちょっと、 気持ちはわかるよ?好きな人がいきなり現れた別な奴に首ったけでしかも言い寄られてるそいつは態度悪いってんだから。まあ良くてもどっちにしろこうか? …けどさ、 言い過ぎじゃあないか? あっちは何も悪くないの? 「おまえも!」 ………へ? 「俺?」 私がどうかしました? 「会長の手を払って!」 「そればかりか暴言まで吐くなんて」 「間宮様にも失礼な口を利いて」 「何様なわけ?!」 「貧乏人のくせに!」 「そうだよ!この学校にいること事態おかしいんだよ!」 「さっさと辞めなよね!」 ……… ぶっちゃけよう。 俺責められると凹んじゃうんです。 「すみませんでした」 思わず謝った俺を如月が信じられないといった目で見てる。 けどさ、 「いまさら謝ったって遅いんだよ!」 「そうだよ!速水様たちはひどく傷ついてるんだからね?!」 「違う」 「「…は?」」 「俺はあんた達に謝ったんだ。会長達は関係ない」 「…何言ってんの?」 「意味わかんない」 「俺が、したことで、会長達に言った言葉で、あんた達を傷つけた」 俺はこの人たちを傷つけたかったんじゃないんだよ。 「だから、謝る。すみませんでした」
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