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そして更なる問題が発生しました。
「…なんでだよ」
「おまえのせいだろ?!」
「だいたい僕ら持てないよ!」
「そうそう、おまえ一人で運べよ!」
それが出来れば頼まないっつの。
どうやら隊長方は俺の変顔で腹筋痛くて動けないらしい。ってなんだよそれ?!笑い過ぎて動けないって聞いたことないよ!!
しかも持てない発言。
これはきっと動けても手伝う気無しってやつですねわかります。
仕方ない。
俺はため息を吐いて三人にちょっと待っててと足を動かした。
「どこ行くのさ」
けど歩きだした俺を会長の隊長…なんか言いづらいな。速水隊隊長?…まあさっきよりマシか。
速水隊隊長が止めた。
「いや、皆さん動けないって言うし、俺一人じゃ運べないし、なら保健室行って間宮連れてきた方が早い…」
「「「呼び捨てにするな!」」」
「…間宮様を連れてきた方が早いって思って」
さすが親衛隊息ぴったり。隊違うけど。
俺の言葉を聞いて三人それぞれ顔をしかめた。あれなんで?
「おまえ間宮先生狙いだったのか!」
「…は?」
「駄目だ駄目だ!」
「おまえじゃあの方と不釣り合いだ!!」
「いやいやちょっと待って」
「なんだよ!一人で会いに行くんだろ?!」
「呼んでくるとか言って、話がしたいだけだろ!」
「セコい手使うな!」
………チワワ達がキャンキャン吠えております。
嫉妬かわえー
といつもなら言うところだが生憎いまはイライラパロメータの方があがってる。
「あーもう!」
「「「?!」」」
こうなったら最終手段!
「な、なんだよ…」
「じっとしててね」
近づくと警戒した様子で身を退く三人。
一番近くにいた速水隊隊長に手を伸ばす。
膝の間に右腕、左腕は肩を支え…
「どっこいー…しょお!!」
隊長をだき抱えたまま立ち上がった。
人生初!姫抱き!
…うん、意外とキツい。
つか何故か手の筋が痛い。あ、肩が…
「離せよ!!」
「ちょっ!暴れないで頼むから!!」
「市井!」
「市井をどうする気?!」
あ、市井さんっていうんですかこの方。
じゃなくて、
「いいからじっとしてろって!!落とすよ!」
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