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「ら、す…とお!」
俺は速水弟の親衛隊隊長、三橋さんだそうです。三橋先輩を保健室前の廊下に降ろした。
「…ほんとに運んだ…」
「化け物?」
ちょっと、化け物は無いんじゃない?俺いま死にかけなんですけど。
という言葉はただの息になって外へ出た。
うん、マジ疲れた。死ねるよ俺。
あの後どうしたかというと、まあおわかりかもしれないが、
怪我人を運ぶのは無理。
呼んでこようにも三人を置いていけない。
ならばと俺は三人を連れ保健室へ向かうことにしました。
動けないから俺が抱えて。
しかも三人同時なんか無理だから一人ずつ。
距離離れると残された方が可哀想かなと思ってちょっとずつ。
つまり一人を抱え数メートル行ったらまた戻り、もう一人抱え数メートル行ったらまた戻り、最後一人抱え数メートル行ったら今度は最初の一人を運んでー…とまあそんなことを三階から一階の保健室まで繰り返したわけ。
…うん、馬鹿だってのはわかってる。
だって他に思いつかなかったんだもん!!誰か良い案ください!レビュー・一言お待ちしてます!
おっと話が逸れた。
まあ途中から姫抱き無理になっておんぶになりましたが。
皆さんもその頃には素直に乗ってくれました助かったよマジで。
「あ、ありがとう…」
「いえいえ」
やっと呼吸整ってきた。
さあて保健室に…
「………」
「…何やってるの君達」
間宮様がいつの間にかドア開けて見てました。
「先生いつからそこに」
「ああ、今度は呼び捨てじゃないんだね」
あれ?!何故それを?!聞いてたの?!
「へえ、他でも呼び捨てにしてたんだ」
「え、声出してました?」
「あ、やっぱりそうなんだ」
こ、こいつ!ハメやがった…!
…あれ?じゃあ間宮はいつのこと言ってるんだ?
「君、僕と飛田のこと呼んだ時あいつだけさん付けだったでしょ?」
ああそういやそうだったかな?
…つかだから心読むなよ。
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