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「え、ちょ、待って…つか、は?え?」 間宮が狼狽えてる。 めっちゃ支離滅裂になってる。 あ、耳赤くなってきた… 「…なんで、知ってんの?」 ……… えーと、 いまの間宮の言葉を説明すると、 つまり飛田さんは間宮の恋人? ひゃっふうううううううううううううううううううっっ!! キタキタきたこれええええええええええええっっ!! やっぱりこの二人はそういう仲だったんですね?! 期待を裏切らない展開に俺ドッキドキ!! 「おい、なんで知ってるかって聞いてるだろ?」 「先生照れてる?」 「っ!」 うわー!顔真っ赤だよさっきの隊長達みたいカーワーイー!! 「先生、」 「なに」 「可愛い」 「…黙ってくれる?」 ふっふーい凄んでも怖くないー真っ赤っかーのぷー。 …はい調子乗りすぎましたすいません。 「ごめんなさい先生そんな怒んないで。あと顔真っ赤だよ」 「うるさい!」 拗ねちゃったあらあら。 「…なんでわかったの」 間宮は顔を下げたまま呟いた。 その顔は年齢よりも幼く見える。 「えーと、なんとなく?」 「はあ?!」 驚いて詰め寄られた。 取り乱した顔もイケメンなんて神様不公平。 「なんとなく?なんとなくでわかったって?!」 「だ、だって先生、飛田さんには頭上がらないっていうか、話してる時も素で笑ってたから」 この前初めて二人が話してるのを見た時、今日廊下で二人が遠ざかるのを見た時、笑う飛田さんを愛しげに見つめる間宮の姿があったから。 「…マジかよ…」 そう言うと間宮は頭を抱えてその場にしゃがんだ。 え、つかそんなにショックなの? だってここそういう人多いし。つうかばっかだし。 別に二人が付き合ってても、まあ親衛隊は黙ってないだろうけど、飛田さんなら軽くあしらいそうだし。 「…おまえにわかったってことは…あいつにもバレてるってことか?」 「は?」 「…飛田に」 ……… 「あれ?飛田さんと付き合ってるんじゃないの?」 「付き合ってない」 んーと、つまり… 「間宮…先生の片想い?」 「ああそうだよ!悪い?!」 そう言って口を曲げる間宮。 相変わらず顔は真っ赤だ。 …ほんと可愛いなあ…
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