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「どこ行ってたんだよ」
責めるような声音で、けどどこか優しく感じるのは俺がそう望んでるからかな。
藤井はおまえの、と言って俺の鞄を机に置いた。
そういや忘れてたよ。
机に置いて、そのまま向かいのシングルソファーに腰掛ける藤井。
藤井が戻ってきて初めて目が合った。
「…おかえり」
「…何があった」
あらら無視はいかんよ藤井くん。
おかえりって言われたらただいまでしょー?
「………」
黙って俺を見る藤井。
いやん恥ずかしい。
「…その口、」
…あ、
そう言われてやっと藤井が何を言いたいのかわかった。
「血、出てるじゃねえか」
『好きな奴が他の奴としそうなん見て、平気やと思う?』
…ごめん…
『信用出来ないね』
…ごめんなさい…
『なんなんだよおまえ!!』
…ごめんなさい…
『この学校にいること事態おかしいんだよ!』
…ごめんなさい…!
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