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「おい森…」
「ごめん、」
駄目だ俺、
「一人にしてくれる?」
俺は立ち上がって自分の部屋へ歩いた。
藤井がふらつく俺を支えようと腰を上げたがそれを止める。
「ごめん、今日は飯もいいや」
「………」
そうか、そう呟いて藤井は立ち上がり自室へ引っ込んだ。
バンと荒々しい音をたてドアが閉まる。
…はは、
またやっちゃった…
ノブはやたら冷たくて開いた先にある部屋はいつもの自分の部屋なのにまったく違う場所のような気がする。
俺は電気も点けずベッドに倒れこんだ。
俺なにやってんだろ…
考えても答えなんか出なくて…
「何やってんだよ…」
口に出しても答えてくれる人なんていなかった。
PiPiPi…
………
響いた電子音に目を開けた。
あれから数分しかたってないのか、それとも何時間もたったのか、携帯を見るとメールが一件入っていた。
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