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「…待ってた?」 「…別に、一人分作るより二人分の方が作りやすかったっつうだけ」 ……… まったく、藤井ったら、 照れ屋さん! 「痛い!何投げたの?!」 「おまえの漫画」 「やめてよちょっと!」 ぶっきらぼうな態度に、 いつもの親友に、 痛む頭をさすりながらも嬉しくて、笑いがこぼれた。 「じゃ、藤井オカンの晩ご飯を食べますかー…やめてよそれ投げるの壊れるから」 「…もし何か言ったらこれ割るか」 「やめて!初回限定のBOXなんだから!!」 「本気だからな」 「…そこは冗談でお願いします」 「…食いづらかったらスプーン使えよ」 「ん、サンキュ。じゃ…」 「「いただきます」」 「あ、醤油って…」 「そこに…ああわり、あっちだ」 「ほいほーい」 「………」 「あい醤油ドーン」 「おい、」 「へ?」 「首どうした?」 「は?首?なに…あ」 「…あいつか?」 「やー…これは、ね?」 「その口もあいつか」 「まあまあ藤井くん力抜こうか血管浮いてるよ?」 「っ、てめえのせいだろうが!」 「俺え?!」 「だいたい普段から危機感無さすぎんだよてめえボケっとすんな!!」 「すいません!!」 その後チャットもしてないのに何故か寝たのは深夜でした。 部屋を出ようとする藤井を止めるので力尽きましたはい。 電話も一時間過ぎた辺りから止めるのやめた。白熱するのはいいけど俺の携帯壊さないでね藤井。 …明日は間宮先生と如月のとこ行って…市井先輩とか三橋先輩あたりは…食堂かな?あ、恵くんにも何も言わずに行っちゃったし、明日会えるかな? またやることいっぱいだと思いながら俺はベッドに包まった。 転校生が来た一日目から、なんとも濃い一日だったな…
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