3月

3/3
前へ
/3ページ
次へ
電車に乗り込みまずは市内へ向かう。 私は一時間弱の時間をほとんど携帯音楽機器で乗り過ごした。 市内に来て、再び新幹線に乗り換える。 私はこれからの旅が楽しみで、珍しく新幹線から外を眺めて過ごした。 これから、どんな旅が待っているかな。 流れる景色を見つめ、テンションが上がった。 やがて都心に着き、まずは下宿させてもらう友達、佐倉凛のアパートの一室に挨拶に行った。 「いらっしゃい、蓮。待ってたよ」 笑顔で迎える凛は中学生の頃より大分大人っぽくなっていた。 凛は中学のときに都心の高校を受験して、卒業と同時にこっちに一人暮らしを始めた。 頭がよくて、運動ができて、すごくいい子。髪はショートカットではっきりした顔立ちをしている。 「うん、今日からお世話になります」 「改まっちゃって!はい、じゃあ上がって?」 部屋に入るように言われ、私は部屋に入った。
/3ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加