サワンギリティーと歪んだ愛情

8/9
前へ
/11ページ
次へ
嗚呼、そうか。 彼女は、愛し方を知らない。 何故だろう、凄く満足している自分がいる。 「俺は…っぐ、捨てない」 「……っ!?」 彼女が息をのむ音が聞こえてくる。 「一生、愛し……続ける……」 「いや、いやぁぁあ!!そんな、そんな!!」 叫びながら、俺の腹部に刺さっているモノから手を離した愛子。 「う、嘘じゃない……」 どのみち、俺はもう助からないだろう。 愛子の手をとり、自分で深く刺した。 「杉本さん!?」 最後の力を振り絞って、口を動かす―― ――愛している
/11ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4人が本棚に入れています
本棚に追加