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「え?!いいよ、悪いし。家逆方向だし…。隼人と喧嘩中なのに」 ハハハ、と笑う茅野くん。 「別に、いいじゃないですか。只の『先輩と後輩』ですよ?それに、今回隼人先輩が怒ったのは…まあ、多少俺も悪いとこあるし」 サラリと言ってのける茅野くんの言葉は、未彩には最もに聞こえた。 それに、独りは怖い。 普段、隼人だって 『もし俺がいなきゃ、誰でもいいから送ってもらえ。後輩でもなんでもいいから』 って、言っている。 「じゃあ…お願い、しようかな…?」
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