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「ひ、独りは怖い……」 「じゃあ昨日はどうしたわけ?」 「きの…う…は…」 言葉が途切れ途切れになってきた、その時。 一樹と薫が、一緒に教室に入ってきた。 「おは…って未彩?!大丈夫?!」 「だ…イジョ…ぶ…」 「こいつさあ、独りで帰宅しても平気らしいぜ。“達也”はもう怖くなくなったんだ?(笑)」 達也─────。 私はその場にしゃがみこんだ。 「もしかして、達也とか全部作り話とか?笑えるー。薫もグルか?」 止めて。 色んな過去がフラッシュバックして 息が苦しくて。
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