10/13
前へ
/120ページ
次へ
少しだけ空気が和んだとき、保健室のドアが開いた。 一樹だった。 「大丈夫か?お前らがあんな喧嘩めずらしいな(笑)」 ああ、そうやって笑い飛ばしてくれる。 一樹が友達でよかった。 「ははっ、そだねー。でも、すぐ仲直りしちゃうでしょ、未彩たちは」 でも、隼人は保健室に来てくれなかった。 その日、一度も。
/120ページ

最初のコメントを投稿しよう!

170人が本棚に入れています
本棚に追加