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「お母さん、このワンピ、未彩の?」
「んー…?あぁ、そうよ。早く着替えなさい」
「買ってくれたの?!やった!」
普段、お母さんは滅多に服を買ってはくれない。
そんなに収入がないからだった。
未彩もそれを理解していて、自分からねだることはまずなかった。
そんな母が、自分のために服を買ってくれたと思うと
嬉しくてたまらなかった。
すぐに着替えてお母さんのところへ行くと、いつもとは違う、鮮やかな青いワンピースに、白いレースのカーディガンを着ていた。
メイクもバッチリ。
オシャレなんかしたこともないお母さんが、いつもより数倍綺麗な格好でいた。
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