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才能とは何だ、という哲学的な問いを日常的に耳にすることはないだろう。
あったとしても天文学的数字どころか、さらに謎の多い海洋学的数字と言っても良いような確率ではなかろうか。いや、海洋学的数字が凄いのかどうかとか知らないけど。
日常的に問いとして訊かれないことを改めて考えてみると案外難しい。「青色」について視覚を用せず口頭で伝えることが難しいのと同じだ。人は当たり前という曖昧な共通認識の上で成り立っている。
と、ここまでが我が家のポストでもみくちゃになっていた「お子さんの才能を青央塾で伸ばしてみませんか?」という胡散臭さ満載のチラシを見た末の思考だった。
もちろんこれに気を惹かれたわけではないし、「そっか! じゃあ将来僕の子供も青央塾に!」と思ったはずもない。ただぼんやりここに書かれた才能とは何だろう、と思ったのだった。
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