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「『罪を憎んで人を憎まず』という言葉がありますが、私にはそれはできそうもありません。
養父もその弟も海軍にいました。養父は無事に復員しましたが、その弟は日本軍によって命を落としました。
私を応援してくださった日本の人たちがよき人たちで戦争と直接関係がないというのはよくわかっているつもりです。
しかし間近で弟を失った、私の尊敬する養父の苦しみを見てきたからか日本にはどうしても良い印象が持てないのです。
こういう私はきっと狭量で未熟な人間なのでしょう。養父はいつも言っていました。
あいつは俺なんかよりずっとずっと人間として素晴らしく、社会にも貢献できたはずの男なのだと。」
メリッサ・ギルバート
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