夢の破片(かけら)

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~ 涙 ~ 闇の光に照らされたキミの 心が流した雫は とても美しいものだった 蒼く哀しい雫だけれど 確かにキミが流したものだから。 辛く哀しい現実が在っても その涙が癒してくれたはず ずっと凍えていた心の硝子が 音を立てて崩れた瞬間だよね? ボクにキミのすべてを癒すことは 許されるだろうか? キミは泣くことすらしない 頑いけれど でも、ボクは… キミに心から泣いてほしかった ボクの前では ボクの前でだけでは泣いてほしかったよ どんなに頑いキミでも 弱いキミを支えたいから…… 蒼い月だけがボクを見ていた 闇の夜のつぶやき。
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