プロローグ

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「へぇ~。 いいことってなんだよ。」 「まだ言えね~よ。学校終わってからな。」 「なんだよ!もったいぶんじゃねぇよ!!」 「学校じゃ言えね~の。」 「はぁ!?なんだよ、それ!!」 椿とは、いつもこんな感じの会話を交わしている。 幼なじみということもあり、なんでも話すことのできる間柄だ。 「……空人。もしかして、誰かに告られた?」 「違う。」 「じゃあ、空人だけ次の試合決まったんか?」 「それも違う。」 2人とも幼なじみということもあって、 小学校に入ったあたりから格闘技を始めていた。 いわゆるライバルという関係でもある。 それまでは恋愛など二の次だったのだが、思春期ということもあって、女の子が気になり始めたようだ。
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