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「だから、学校から帰るときに言うから。」
「…………。」
――――
―――
――
―
……キーンコーンカーンコーン。
最後の授業も終わり下校する。
空人と椿はジムで練習があるため、足早にジムへと向かっている。
「なぁ、学校終わったんやからそろそろ教えろって。」
学校を出てすぐに椿は聞いてきた。
よっぽど気になってたんだろう。
「まぁ、隠すことでもないんやけど、
ケータイ買ったんよ。」
「!!!?
マジか!?はよ見せてや。」
「いいよ。ほらっ!!」
買ったばかりの携帯を椿に渡した。
「おぉー。スゲェ!!空人、どうやって買ってもらえたん!?」
椿は、買ってもらえるような理由欲しさに聞いているようだ。
「最近帰ってくるの遅いじゃん。
ジムもあるし、出稽古とかもあるし、だから連絡とれるように買ってもらったんだよ。」
「マジか?
じゃあ、帰って頼んでみよー。」
「まぁ、俺の場合はおかんから言ってきたんだけどな……。
てか、練習サボる気じゃないよな?」
「サボる訳ないだろ。早く帰るんだよ!!笑」
「いや、ダメじゃん。笑」
「もっかい見せて。機能とか見たいんだよね。」
「いいよ。
まだ俺もあんまり使えないけどね。」
椿に携帯を渡すとムチャクチャにボタンを押している。
「空人。
これニュースとか見れるんだ。へぇ~。」
椿は、携帯の機能に勝手に関心している。
「ニュースとかはどうでもいいんやけど…、大事に扱ってな!!」
椿は、そんなことも気にせず、黙々と携帯をいじっている。
「ほら、ニュース見てみろよ。
すごいじゃん!!」
ニュースを覗いてみると
『行方不明の男性、遺体で発見。』
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