正義のヒロインと王子様

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「う~~んっ!じゃあ着替えなきゃな」 私はベッドから起き上がり、大きく伸びをする。 私は龍ケ崎夏希、高校2年生になる。成績はまあ、中の中でそれなりにしかできない。 昔から正義感がつよいというか、性格も口調も男っぽくて、いじめられている奴がいたら老若男女関係なく助ける。 その助ける中にいた1人が―――赤坂真だ。 真は気が弱くて、いじめの対象になっていて助けたのがきっかけだ。 私と真は家は近かったものの、1つ年下だったので、関わりなく過ごしてきた。 しかし、私がいじめから助けて以来、今では2人の時には『夏希さん』と呼ぶようになったが、『姉さん』と慕うようになった。 でも、私が小6の時、真の両親が……スリップ事故で亡くなった。 真の両親は元々、駆け落ちで結婚したらしく、真は親戚中の厄介者だった。 そんな中、唯一の理解者だった真の父方のおじいちゃんが引き取ってくれることとなり、真は引っ越しを余儀なくされた。
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