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―――それから4年後。
真は今、私の目の前にいる。
すっかり着慣れた紺色のブレザーとスカートの制服にな身を包み、面倒臭くて切っていない伸びっぱなしの長くて少しくせっ毛の髪を適当にセットした私は席に着いていた。
「海子おばさん。何か手伝いますよ?」
海子おばさん、つまり私の母のことで毎朝、家事全般をしてくれている。
「あら、ありがとう!じゃあ、真くんと夏希のご飯注いどいてくれる?あと、夏希はお魚用のお皿出しといてね」
「はーい」
「はい、わかりましたー」
私と真は大きな声で返事した。
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