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竜二の問いかけに少しの間が空き、再び同じ声が聞こえてきた。
" ここはギャンブル・プリズン。今からお前に刑を与える。見えるだろう?目の前のロープが..."
ギャンブル・プリズン?
刑!?
何を言ってるんだ?
確かに、約20mほど先に二本のロープが下がっているのが見える。
先端が輪になっているソレと、刑という言葉がリンクする。
" お前は既に、死刑が決まっている。自ら首にくくるロープを選ぶがいい。"
冷たい声が部屋に響いた。
『ちょ、ちょっと待ってくれ...何で俺が死刑になんなきゃいけないんだ?俺、何も覚えて無いんだ...頼むから、まずはこの状況を説明してくれ!』
突然、死刑を告げられた竜二は、思わず誰もいない天に向かって声をあげた。
冗談じゃない。
死刑ってなんなんだよ...
一体、俺が何をしたっていうんだ?
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