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「さぁ、早く選べ...」
銃口をこちらに向けた男が、竜二の事を追い詰める。
どうなってんだよ...
こいつら、なにがなんでも俺を殺す気か...
" そうだ...大事な事をいい忘れていたよ。首をくくるロープは、その線よりも手前で選ぶんだ。そして、一度選んだロープは変更できない。"
" 後ろがつかえてるからな、制限時間は10分。選んだら、横の男に宣言するように...それを過ぎた時点で、そこにいる男に蜂の巣にされるからな。"
10分!?
『おい、ちょっと待ってくれ...』
" それでは、博打の始まりだ..."
スピーカーから声が途切れると、変わりに上からタイマーが降りてくる。
デジタルな赤い数字が、その時を刻み始めた。
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