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「アイテムは、指示があったようにその線の内側のみで使うこと...後は、ロープを選んだらその場で宣言しろ。」
人間味の無い、実に機械的な口調で、男は指示をだす。
解ってるよ、そんなこと...
タイマーをチラリと確認すると、竜二は双眼鏡を使い、向こう側に見えるロープを見始めた。
『何だこの双眼鏡...レンズが曇ってやがる。』
年季が入っているのか、曇ったレンズを袖口で拭い、再度覗き込むと、レンズ越しにあるものに気付く。
...あれ?
二つのロープが違うような...
!!!
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