投獄

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目を擦り、何度も地面を見直すが、やはり右側の床だけが、異常に汚れていた。 これは... 血の跡!? 真新しいものではない。しかし、かといって古いものにも思えない。そんな年季のある汚れを前に、再び竜二の思考が停止する。 これは、罠か!? 双眼鏡を使ったら、ロープの違いなんてのは、一目瞭然のはずだ。 だとしても、ハズレの場合には床が抜けるはずだから、あんな風に血が付くとも思えない。 右側のロープは罠か、それとも... .
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