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" 記憶が無い "
普通ならば、それだけで恐怖に陥りパニックを起こすものだが、竜二は違った...
昔からこういう性格なのか、その事についてはあまり気にしていなかった。
いずれは思い出すだろうと...
そんな事よりも、段々と近づいてくる小さな赤い扉と、その奥から聞こえてくる不可解な音に、先ほどから恐怖を感じていたのである。
一人ずつ順番にその扉を開け、中へと入っていく...
すると、約10分後には決まって同じような音がするのだ。
その音も、次第によく聞こえるようになってきた。
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