ミルク

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        ここできみとよく歌ったあの歌。 気に入った曲だったはずなのに、ひとりで口ずさんでみると中身のない空っぽな曲に感じる。 あぁ、まただ。 気がつけばまた君のことを思い出している。 反射とか無意識って、こうゆうことなのだろうか。 そうやって今日も 無理やり押し付け、流し込んだきみと別れたあの日のことを、ただ後悔するんだ。 『こんなところにいるからだ。』 僕は街を出ようと駅へむかった。        
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