ミルク

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        ―チリリリリ…ッ… カチッ。 『もう朝か…。』 ―『月曜日の朝は朝食とる気しないんだよね。』 一緒に過ごした夜の後、目覚めた薄化粧の君に朝食を作ってあげようと何が食べたいか問いかけたが、そんなこと言われたっけ。 なんだか不機嫌なきみ。 だけどそんなきみも綺麗だな、なんて思う。 ―まただ。 今日見た夢もまた、きみと付き合っていた時の些細な会話を繰り広げる。 もうそんな夢にも見慣れてしまった。 きみはもう別れ遠くにいってしまったのに。 そんな夢のせいで、きみが近くにいると錯覚してしまう。        
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