ミルク

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        付き合っていた頃は自信があった。 僕はきみが好きで、きみも僕が好きなのだろう、と。 自分を信じるのは昔から苦手なほうじゃなかった。 しかし、今 失った自信。 きみは僕を愛していなかったのだろう? 嘘がない、飾らないきみを 僕は本当に愛していたのに。 そんな当時の純粋な想いは意図も簡単に裏切られて、粉々に崩れた。 ―今の僕は きみへの想いを偽り、"最低な女だった"と着飾ることしかできず それに反して きみとの思い出と、きみがいない今との間をふらふらしている。        
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