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それから軽くあなたに別れを告げられた。
『もう会えない。』と。
今日は何日だっけ?
確か24日。
明日はふたりで過ごすんじゃなかったの?
『別れたくない。』
私はそう言った。
あなたは『お前は悪くないよ、ごめんな。』と一言残して離れていった。
ぽつぽつと雨が降ってきた。
終電の時間が近づいてきて、街は駅へ向かう人々で再び波を作る。
私はそれでも、雨にうたれ濡れながら立ちすくんでいた。
あなたとの思い出を振り返りながら。
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