ハナビラ

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        何日か経って、きみと僕の関係は更に疑わしいものだった。 でも僕の気持ちは薄れなかった。 『他のやつと遊んでんだろ?』 『お前なんかどっか行っちまえよ。』 僕はきみを試すかのように、募る想いとは裏腹な言葉をぶつけるようになった。 素直さに欠けた、そんな恋をこの時からしていたんだ。        
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