1人が本棚に入れています
本棚に追加
第一話【酸性雨】
『ザァァァァァ!!』
1日中、【悪魔の雨】が降り続ける町。
【レイクシティ】
かつて、この町は、【豊富な水】を保有し、【家族】であふれていた。
だが、水を巡り、諸国と争い、水源が枯渇し、街が滅んだ。
『ウィィィン!ガシャン!!』
「オイ!そっちは、どうだ?」
「何もない、もぬけの殻だ」
「ちっ、またハズレか。行くぞお前ら!!」
街を統治していた貴族がいなくなり、街は、【人工知能鎧(マシンナーズ)】のナワバリとなった。
財産は、押収され、生存者は、さらわれた。
「お頭。只今、戻りました」
「ご苦労。【ベルゼ男爵】」
「それは、言わない約束ですよ。【リリス子爵】」
「【肩書き】は、とっくの昔に捨てた。今は、一人の女だ」
「【山賊の頭領】ですけどね」
「それで…奴らの動きは?」
「【A地区】を占領した後、【B地区】に、進軍。B地区が占領されるのも、時間の問題かと…」
「【鉄の塊】の分際で、人間を支配するとはな…。我々との兵力差は?」
「圧倒的に…我々が不利です」
「そうか…奴らよりも先に、生存者を見つけ出せ!!」
「了解です」
ベルゼが闇の中に消えた。
最初のコメントを投稿しよう!