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「本当なんだよ!全クリすると何でも夢が叶うんだ!」
「はぁ、おめでたいな。」
晃佑は全クリすると
何でも夢が叶う
ゲームがあるという
信じがたい噂を
聞かされていた。
「んで?何円なんだ?そのゲームは?」
「それがどの雑誌にも情報が無くてさー。店にも無いんだ。ゲームのタイトルすら分かんなくて…。」
「いや、なら何でお前は噂を信じてるんだよ。」
「う…。」
的確なツッコミに
あえなく沈んだ同級生。
晃佑は哀れな目線を
送っていたが、
諦めきれない同級生に
その日は延々と
幻のゲームについて語られた。
晃佑はこのとき
予期していなかった。
この噂が大きく
晃佑の人生を変えることを。
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