すきま!

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すっかり冷めてしまった夕飯を食べた三人は居間でまったりのんびりと過ごしていた。 いや、妖夢だけは後片付けをしているので全然のんびり出来ていないのだが。 しかし妖夢の精神面は物凄く癒されていた。 「んー………ん!」 「あらあら」 居間で幽々子と遊んでいる魅桜がとてもかわいらしいのだ。 折り紙を折って遊んでいるようで、適当に幽々子の真似をしたのであろう、ぐちゃぐちゃに折られた折り紙を得意げに見せているのが可愛い。 そんな訳で妖夢は精神面でのみ、のんびりとしていた。 しかし、妖夢は先程から魅桜に対して妙な違和感を抱いていた。 その違和感を解決すべく、妖夢は魅桜を上から下まで見てみる。 尻尾は妖怪だから当たり前。長い髪は後ほど切る。では何か………? そこで妖夢は髪や尻尾より女の子として大切なことに気がついた。 服を着ていない。 妖夢は何故気づかなかったのかを疑問に思いながら急いで皿を洗い終え、居間へ向かった。 「…………?」 「これはね、けんだまといってこうやって遊ぶの」 「………!」 居間にはけんだまを見て興奮する魅桜のかわいらしい姿があり、妖夢は一瞬目的を忘れそうになった。
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